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防災対策工事部門
近年の大型台風・集中豪雨などの異常気象や地震などの天災により、日本の地下は悲鳴を上げています。
大分県では急傾斜危険箇所約14000箇所、地すべり危険箇所222箇所あります。
当社では従来の法面保護工事や地すべり対策工事に加え、
老朽化した法面改修や地すべり対策施設の改修にも力を入れ実績を上げています。



地すべり対策工事


抑 制 工
地形や地下水の状態を変化させることにより、滑ろうとする力と止めようとする力のバランスをとり、
地すべり活動を緩和させる工法です。
代表的な工法は、横ボーリング工、集水井戸工、排土盛土工、擁壁工、水路工などがあります。

横ボーリング
地すべり区域の地下水位を低下させる目的で行われます。
削孔には、通常ロータリーパーカッションが使用されます。
削孔完了後にストレーナー加工した保孔管を挿入し、地下水を排除します。
横ボーリング完了後、塩ビ管等を利用して河川などへ速やかに地下水の排除を行います。



集水井工
深いすべり面での地下水の集水や横ボーリングの延長が長くなる場合に計画されます。
掘削には、クラムシェル掘削機を使用し、0.5mから1m程度掘削しライナープレートを組立てます。
掘削完了後、集排水ボーリングを実施します。
井戸は立入防護柵を設置し完了します。





抑 止 工
構造物の持つ抵抗力で地すべり活動を一部又は全部停止させる工法です。
代表的な工法は、抑止杭工、アンカー工、シャフト工などがあります。

抑止杭工
杭を不動地盤まで挿入することにより地すべり土塊の滑動力に対し、
直接抵抗させる工法です。大口径ボーリングマシーンで掘削を行い、
杭(鋼管杭が使用されることが多い)を建込ます。
近年では、低振動型のエアーハンマー掘削機が開発され、
地すべり工事でも使用されることが多くなっています。


アンカー工
地山と構造物をアンカーの緊張により永久に支える工法です。
アンカー材を緊張し構造物で定着させます。



鉄筋挿入工(ロックボルト工)
落石等の比較的小さな規模の法面崩壊を防止、斜面の安定を高める工法です。
異形鋼棒を挿入し斜面を補強します。




集排水ボーリング洗浄工

集排水ボーリングは、地すべり区域の地下水位を低下させる目的で行われますが、
年月経過により目詰りを起こすと機能不全を起こし、再度地すべり活動が
活発化します。
集排水ボーリングの機能改善を目的として、集排水ボーリング洗浄工を行っています。

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吹 付 工




法 枠 工
吹付枠工

岩盤の亀裂、小規模な崩壊をコンクリート枠により法面を安定させる工法です。
また、植生工を用いるために基礎工としても活用できます。

組立枠・鉄筋を格子状に組立て、モルタル・コンクリートを吹付けます。




種 子 散 布 工
法面全体に散布し、緑化する工法です。
繊維網、金網、むしろ、編柵等を補助材料として使用し、
ポンプを用いて、種子、ファイバー、肥料を混合して散布します。




客土吹付工
法面全体に客土を吹付けし、緑化する工法です。
繊維網、金網、むしろ等を補助材料として使用し、ポンプまたは吹付機を用いて
土、種子、肥料、接合剤を混合して厚さ1~2㎝吹付けます。




植生基材吹付工
法面全体に基盤材を吹付けし、緑化する工法です。
繊維網、金網、むしろ等を補助材料として使用し、吹付機を用いて
土、種子、肥料、接合剤を混合して厚さ3~10㎝吹付けます。



植生マット工、植生シート工
むしろ、粗綿布、フェルト、紙などを使用したマットまたはシートに
種子、肥料を装着したものを、法面に直接張付け法面を緑化する工法です。



モルタル吹付工
吹付機を用いてモルタルを吹付け、地山の落石、風化を未然に防止する工法です。
現場にてセメント、砂、水を練り混ぜ、厚さ8~10㎝吹付けます。地盤が軟岩以上の法面が対象になります。




コンクリート吹付工
モルタル吹付工と同様に吹付機を用いてコンクリートを吹付け、地山の落石、風化を未然に防止する工法です。
現場にてセメント、砂、水、砕石を練り混ぜ、厚さ10~20㎝吹付けます。
地盤が軟岩以上の法面が対象になります。(固結の高い砂質土や礫混じり土の法面にも対応できます)





落石対策工


落石防護網工
金網、ワイヤーロープにより、落石を未然に防ぐ工法です。
直接岩石を拘束する覆式タイプ、支柱を設置することにより落石をキャッチするポケット式があります。



ワイヤーロープ掛工
数本のワイヤーロープを格子状にして斜面上の巨大な浮石、転石等を覆い落石を未然に防ぐ工法です。





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